仕事を辞めてみて思うこと①
仕事を辞めてみて初めて、仕事をしていた時にはあまりにも当たり前に感じすぎていたが会社勤めしていない場合には当たり前ではなかったという事にいくつか気づきました。
習慣や環境って恐ろしいなと改めて実感しました…。
仕事を辞めてみて思う事(サラリーマン編)
・会社はとても効率的に作られている
自分が仕事を辞めた時も新しい仕事を探している時も、自分がやれる事だけやればいいのが会社という集合体なんだなって思いました。組織って強いですよね。
仕事してる時は自分の仕事だけきっちりこなしていると、気が付いたらコピー用紙は補充されていて来客は対応されていてオフィスの明かりがついたまま帰宅しても翌日にはすべての電源が落とされていてしかも清掃までされている。
物凄く当たり前に過ごしていましたがそんなこたぁない。
営業はホチキスの芯買ったりコピー用紙入れたり電球変えたりしてるよりお客さんの所に行っていた方が売り上げ立つし、総務は総務で総務の仕事だけしっかりしてれば営業が売り上げ立ててくれるんだから総務の仕事に専念できる。
自分は自分の仕事だけしてればいいんだから、分業って効率が良いんだなとしみじみ思った。
仕事してる時は自分の仕事でさえ手いっぱいであまり周囲の手伝いまで気が回らなかったけど。
・仕事スイッチが入る
そして逆に仕事だから頑張れるという場合もある。
仕事というのは不思議なもので、別段好きな仕事でなくても、「仕事」だというだけで
朝5時に起きて満員電車に1時間押し込められ一日中罵られ続けてくたくたになって帰宅してもまた朝5時に起きて出掛けられるという不思議で強力な力があります。
私は別に「これで金貰ってんだから我慢ガマン!!」などと思ったりはしていませんでしたが、「仕事だから仕方ないな」とは思ってましたしそう思うと本当に諦めがつきました。仕事ってスゲェ。
・仕事だからできる事
飛び込み営業や電話営業というのは、全く見ず知らずの方のご自宅や電話番号に突然押しかけて「ちょっとお話良いですか!?」とやるものです。
「飛び込み営業」と言われると「当たり前じゃん」と思ってしまいますが、これを仕事じゃない状態でやったら場合によっては通報されるんじゃないかってレベルでおかしいです。
普通に考えて、知らない人が突然家に来て「今お金ないので何か買ってくれませんか?」って言われたら。しかも買ってくれるまで帰らないとか言われたら。
恐怖しかない気がする…。
それなのに「営業でまわってます」と言われるとそれだけで安心できる不思議。
(だから空き巣がスーツ着て訪問する時代なんですね)
・仕事だから耐えられる事
私の前職はクレーム対応だったのですが、通常の人間関係で「自分が関与していない状況の事で延々と罵倒され続ける」という事はあまり無いと思います。
そして反論が一切許されない状況というのもあまりないと思います。
でも仕事では当然ありますよね。
クレーム入れる側も当然の権利だと信じて罵詈雑言吐いて来ますし、受ける側も全くごもっともですとひたすら謝り続ける。
パワハラ、セクハラ、モラハラ、マタハラ・・・これらは攻撃を受けた側を守るようになってきた昨今ですが、モンスター、クレーマーといった類の人達には法律は及びません。自衛も出来ないので只管受けて忘れる以外ないんです。
それが仕事。
・コミュニケーション鍛錬の場
対顧客ではなく社内においてもコミュニティというのは独特だなと思いました。
「仕事じゃなきゃ絶対に関わりたくない人」や「仕事じゃなかったら話してくれないんだろうなこの人」といった人たちとも共に共通の目標に向かって進むのが仕事。
誰とも会話しなくても仕事だけしてればいいという人も会社にはいるのだが、実はそれは周囲が気遣ってるからどうにか回っているのであって、そうして支え合うのが組織というもの。
・会社とは
会社とは、営業でも人事でも労務でもいいからなにか一つだけで良いから他人の分もやれるだけの能力があれば生活を保障してくれる場所。とても安全。
会社って本当によく考えこまれたシステムなんだなと実感しました。
人類が進化する過程に於いてこのシステムって必須だったんだろうなとしみじみ思いました。人間ってスゲェ…。